馬場 聡

はち歯科医院院長/小児口腔機能研究会

このたび監修した『小児口腔機能発達不全症 導入サポートパック』は、子どもの“できない”を“できる”へと導く、医療と教育をつなぐ架け橋となるツールです。 専門的な評価に基づき、早期の発見と介入を可能にし、子どもが楽しく通院できる工夫も随所に盛り込まれています。なかでも、通院ごとに集める「発達カード」は、子どもの診療意欲を高めるだけでなく、ご家庭での継続的なケアにも役立ちます。また、歯科医療従事者の教育ツールとしても活用でき、導入しやすい構成となっています。 導入が、子どもたちの健やかな成長と笑顔を支える歯科医療の一助となることを心より願っております。

吉村聡美

歯科衛生士

日々の診療で、「食べ方が気になる」「舌が前に出る」「口が開いている」など、子どもたちの小さな変化に気づくことは多くあります。しかし、「気になる」から「どう支援するか」への一歩は、意外と難しいものです。この『小児口腔機能発達不全症 導入サポートパック』は、その悩みを解消してくれる心強いツールでした。まず驚いたのは、「楽しい」から始まる支援の効果です。子どもたちはカードを通して小さな成功体験を積み重ね、自然と前向きに取り組むようになります。 また、保護者との会話が生まれやすくなり、「家庭でも気をつけてみます」といった理解や協力にもつながります。チェックリストやマニュアルが整っており、医院のどのスタッフでも取り組みやすいのも魅力です。 このツールは、単なるチェックにとどまらず、子どもの成長を楽しみながら支援できる診療スタイルをつくってくれます。歯科衛生士としてのやりがいと誇りも深まる、そんな未来志向の医療を、ぜひ多くの方に体感していただきたいです。